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先輩医師の声
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- ―この糖尿病・内分泌・代謝内科の診療体制と、先生のお仕事について教えてください。
- この科では、チームを編成して患者さんの診療にあたっています。各チームに10年目以上の先生がアドバイザーとして1人ついて、6年目以上の医員が1人以上、3年目以上のレジデントが1人以上、研修医が1人以上という形で、経験値に基づいてチーム編成しています。私は今7年目で、チームを実質的に運営するポジションですので、チームの中で情報や意見交換をしながら整理をして、見落としがないようにフォローし合うなど、密なコミュニケーションを図っています。
- ―1つのチームで、どのくらいの人数の患者さんを担当しているんですか?
- あくまで平均ですが、この科の入院患者さんで5人、併診で10数人です。併診が多いのが、この科の特徴です。他の科で入院されている患者さんの中でも糖尿病を抱えている方は多く、傷が治りにくかったりするので、私たちがその診療にあたっています。研究が進んだり、薬が増えたりと、最近ますます専門性が高まったこともあり、とても重要視されている分野でもあります。
- ―近藤先生が、この糖尿病・内分泌・代謝内科に入局を決められた理由は何ですか?
- 研修医1~2年目のいわゆる初期研修のときに、この糖尿病・内分泌・代謝内科の先生方と出会ったことが、入局を決めた大きな理由です。学生の頃は、なんとなく消化器か循環器かを専門にしていこうかなと思っていたのですが、この科の先生方の人柄や指導の仕方に惹かれました。
- ―どういうところが魅力的だったんですか?
- とにかく丁寧に教えてくださる先生が多かったんです。あと、指導を担当してくださった先生が、研修医の私にも意見を求めてくださり、それを尊重してもらえたことが印象的でした。今のポジションになって、私も研修医の意見をなるべく取り入れながら、誤っている部分は丁寧に指導するように心がけています。
- ―アットホームな環境なんですね。
- そうですね。糖尿病や内分泌疾患はじっくりと状態を見ながら、丁寧に向き合うことが重要なので、先生方もそういう気質の方が多いのかもしれません。私自身も比較的ゆったりした性格で、この科は合っていると思いました。
- ―その他、この科の特徴はどんなところにありますか?
- 糖尿病は生活習慣が大きく関わる病気です。なので、患者さんには生活改善の重要性を理解してもらい、改善する努力してもらわないといけないのですが、自覚症状が乏しい病気ということもあって、なかなか伝わらないこともあります。どう伝えれば心に響くのか、治療に専念してくれるよう説得できるのかを考え、患者さんに伝えるコミュニケーション力も大事だと思います。
あとは、循環器科のように1分1秒を争うような場面があまりない代わり、身体所見や数値、過去の症例などのデータにじっくり向き合って、細かく細かく探っていく粘り強さも、この仕事には必要です。
- ―先生ご自身の今後の目標はありますか?
- 今、まさに糖尿病専門医の資格を取得するために勉強をしています。医局としても、専門医の資格取得を奨めているので、私の研究に対して先生方がアドバイスをくださったり、参考文献を教えてくださったりと、サポート体制が充実していて助かっています。私も、その風土を受け継いで、将来一緒に働くレジデントの皆さんと協力をしていきたいと考えています。