HOME > 糖尿病・内分泌・代謝内科のご案内 > ごあいさつ
この度、伝統ある杏林大学医学部糖尿病・内分泌・代謝内科学教室の教授を拝命し、身の引き締まる思いです。
糖尿病・内分泌疾患は、患者さんの数が多いだけでなく、全身の臓器が関係して多彩な病像を呈すること、長い経過の疾患であること、生活習慣や遺伝的背景により個々の患者さんに最適な医療が求められることなどの特徴があり、様々な診療科や多業種の医療スタッフ、さらに地域医家との連携が必要になります。
また必然的に患者さんやご家族の生活、さらに時には人生に深く関わることになり、サイエンスだけではなく、アートに通じる総合的な人間力が問われます。
この分野のこうした医学的な本質、奥深さ、不思議さ、面白さ、そして尊さを、多くの方々と共有し、さらに追い求めて行きたいと存じます。
私は少年時代を井の頭で過ごしたご縁もあり、今後とも診療・教育・研究に精進してまいりますので、皆様のご指導・ご鞭撻を賜りますよう、お願いいたします。
当科、ホームページをご覧頂き誠にありがとうございます。
糖尿病・内分泌・代謝内科医局長の田中利明でございます。
私自身、東京の東村山で育ち、すべて多摩地区の学校と杏林大学で学び、皆さんに支えられ20年以上、今日まで勤務させていただいております。
杏林大学医学部付属病院は、東京のど真ん中、三鷹市にありましてJR中央線吉祥寺駅や、中央高速道で都心にも近いのですが、武蔵野の面影の残る緑の多い素晴らしい環境にあるのが自慢です。
そして当院は東京のベッドタウン430万人を抱える巨大医療圏、多摩地区唯一の大学病院です。大学病院としての使命だけでなく、多摩地区の医療の要でもあるため、大学病院にありがちな「希な症例」や「重症例」ばかりでなく、風邪などのコモンディジーズから、同じ疾患でも軽症から重症までの多くの症例を経験することが出来ます。
また、当院は伝統的に1,2次救急にも力を入れているのが特徴で、専門分野以外の多彩な疾患の初期診療から処置まで経験できる数少ない病院だと自負しております。
なので自ずと総合内科診療から専門診療まで幅広い経験と知識と臨床能力を身につけることが出来ることは間違いありません。
また、大学病院ならではの医学生や看護学生、研修医への教育と指導を通して自らも磨き上げることが出来ます。
当科は小さな医局ではございますが糖尿病学、内分泌学分け隔てなく専門としており、院内でも糖尿病にかかわる全ての科だけでなく、内分泌分野でも脳外科や甲状腺外科、泌尿器科、腎臓内科、放射線科、病理との連携と勉強会を行っております。院外でも多摩総合医療センターや武蔵野赤十字病院、災害医療センターや公立昭和病院などの多摩地区の基幹病院と連携して症例検討会や勉強会の参加や開催を行なっております。また都内(23区)にも近いので、お茶の水界隈の大学や虎の門病院、伊藤病院などの多くの勉強会にも気軽に参加出来、各分野のエキスパートの先生に直接ご相談ご指導いただけるのも、当科の特徴だと思っております。
すなわち「症例に困らない」、「多くの症例検討会や勉強会に気軽に参加」し最新の医療や知識のアップデートが出来、そしてテーマが見つかれば自由に「研究」するのも良いと思います。
「学会認定専門医」の取得だけでなく、大学ならではの「基礎研究」や「臨床研究」に挑戦し「学位、博士号」の取得、また教員として「医学教育」を経験することでのコーチング技術や自分自身の成長、体力とその気になればやりたいことが何でも出来ます。私たちと一緒に「知の探求」や、学会・論文発表や講演を通じて「医療への貢献」、医療スタッフや他科、他病院との連携を通して礼儀や常識、「協調性」を身につけ、ともに一緒に勉強して「成長」してみませんか
大学の教員として、病院の「勤務医」としての多くの業務がございますが、これらの経験は将来の地元での開業か病院等勤務への還元でも必ず役に立つと思います。
病院見学は随時行なっております。後期研修だけでなく学位や中途入職などやる気がある先生、興味がある先生は医局員一同、心よりお待ち申し上げます。